折り畳みカヤックの名前を考える
新しい折り畳みカヤックの名前を考えている。
そろそろ完成の域なのでいつまでも「折り畳みカヤック」とばかり呼んでいられない。
それに船には名前を付けないと縁起か悪いそうだ。
カヤックを初めて5年程経つが、ハマった要因は水面を渡る風の気持ち良さだろう。
自転車もバイクもこの風が気持ちよくて走っているようなものだ。
飛行機やグライダーはその風を視覚化する手段でもあった。
風はいいよねー
空気が充満された空間を移動すると窒素や酸素や二酸化炭素といった空気の分子が体に衝突してくる、これが風である。それが何故気持ち良いのかわからないが、体の表面に付着した汗の水分を吸い取りつつ産毛がゾワゾワする。満たされた空間を疾走しているという現実感と時間の流れを感ることができるのだ。
これが醍醐味だろう。
同じ風には二度と巡り合えないのだ。
風は常にランダムでユニークに吹いている。
その一期一会の意外性に飽きさせない面白さがある。
ならば名前は「海風」なんていいか?と思ったのだが、ちょっとベタな感じもする。
じゃと英語にすると「Sea breeze」となって清涼剤になってしまう。
だったら「エイトフォー」でもいいんじゃないか?と違う方向に走って振り出しに戻った。
今回のカヤックはバイクで運べることを前提に開発した。
超軽量で折り畳んだコンパクトなサイズは市販品では手に入らない特殊な一品ものだ。
日本船の名前は「丸」を付ける慣習があるが「チビ丸」とかどうだろう?
だったら「チョビ丸」もいいかも?と全く冴えない。
設計段階でスーパージェッターの「流星号」のデザインも参考にしたので、そのまま「流星号」でもいいかもしれない。しかしそれもオリジナリティがなくパッとしない。
ということでまだ名前はない。
名前を付けるのは難しいものだ。